ブラックバイト
ブラックバイト
今回のテーマは私が実際に3月に行った面接に行ったブラックバイトの体験談です。
そう、面接に行っただけで、働いていないのにブラックだとわかったのです。
「あ、ここはブラックだな」と私が判断した理由を面接でおきた出来事を踏まえてご紹介します。
私が面接を受けに行ったのは、個人経営の小規模学習塾です。
その学習塾のアルバイトとして応募し、面接を受けることになりました。面接の内容は、最初に志望動機などを聞かれ、そして模擬授業を行って採否を決定する、というものでした。
授業形態としては、先生一人につき、生徒も一人という感じです。
ここまでは、学習塾としてよくある形かなと思います。
しかし、ここでの面接は、、、
まず、面接開始時刻が22:00だったのです。夜10時ですよ?
この時点でまずいです。
そして、面接が終わり、順調に志望動機などを話し、模擬授業をする時間になりました。
模擬授業のシチュエーション設定は、1か月後の数学の学校でのテストに向けて、2回の授業で数学が苦手な生徒に対し、その生徒が学校の先生から試験範囲として渡されたプリントを解説する、というものでした。
ここから模擬授業の準備時間として、準備の時間が80分ほど与えられました。
こちらとしても緊張しながらも、一生懸命まずは自分が理解し、どうやったら生徒がわかりやすくなるかな、とかいろいろ考え、興味を引けそうな背景知識についても様々考え、準備しました。
そして、いざ、模擬授業が始まりました。面接官が生徒役をします。
私は、個別指導ですから、まずは生徒(面接官)とどのような順序で、どのようなペースで2回の授業を進めていこうか、確認を取るために、このように言いました。
「一か月後にテストだね。授業が2回あるから、今日は半分終わらせればいいかな?」
普通に考えて2回の授業で範囲を終わらせるのだから、2分割して解説を進めれば、試験には間に合うはずです。
ところが生徒(面接官)が下を向いたまま何も言いません。
聞こえなかったのかな?思い、もう一度全く同じ質問をしました。
そうしたところ、いきなり、いきなりです、面接官にこのように怒鳴られました。
(この時点でまだ開始1分)
「全く予習もしていないし、数学が苦手なんだから、そんな進めるペースなんて生徒にわかるわけないだろ!バカ!」
「生徒の状況を見て対応を変えられないのは使えない」
と。
そこからは何も面接官とは話がかみ合いませんでした。
試験が1か月で、試験範囲と内容がわかっているのだから、どんなペースで進めればいいのかは生徒がわかるはずです。いや、自分の勉強なんだから、どのようなペースで進めなければいけないのかは、生徒自身が考えるべきです。そこには数学の能力など必要ありません。
しかも、個別指導なのに、まったく予習していないとはどういうことでしょうか。どうして講師が個別指導において、生徒が予習もしていないことも考慮に入れたうえで授業を組み立てないといけないのでしょうか。
個別なんだから予習するのは当たり前だと思います。予習していないことは完全に生徒側の問題なのに、それに講師も合わせろ、というのは無茶ぶりだと思います。
このように細かい突っ込みどころを挙げればきりがないですが、今回私が一番問題に感じたのは、
・開始時刻が深夜であること。
・80分も準備させておいて、開始1分で模擬授業の面接を終わらせたこと
・バカといったこと
です。
まず、開始時刻が深夜な時点で、まったく講師の事を考えていません。普通ならこんな時間に行わないでしょう。しかも、面接開始時にも、こんな時間で済みませんの一言もなく、始まりました。
次に、80分準備の上、1分しかさせなかったことです。当然授業の内容にすら入っていません。ペース確認で終わったのですから。
仮に、私の言ったことに問題があったとしても、ただの面接試験なのですから、最後まで準備した分の授業はさせるのが筋でしょう。最後まで聞いたうえで、不採用なら冷静に怒鳴ることなく、不採用を言い渡せばよいのです。
あまりにも失礼すぎます。時間返せ!って言いたくなります。
最後に、「バカ」です。初対面の相手に使う言葉なのでしょうか?いや、気が知れている間でも冗談では言ったりするものの、真剣に「バカ」、とは言いません。
本来、法律上、賃金が発生していない面接段階では、雇用主と応募者は対等関係です。賃金が発生しているのにその通りの業務をしない、というのであれば、怒られるのは当然です。(それでも「バカ」はいけません。しかし、賃金も発生していないし、ましてや初回の面接でここまで言われる筋合いは全く持ってないのです。ほかにも3件くらいはアルバイトの面接経験がありますが、すべて面接時は雇用側だって、応募者に対し丁寧語、敬語を使っていました。これが当然の姿です。(ちなみに全て採用されています。)
面接官は私に対し、「君は生徒の立場に立てないんだね。」といってきましたが、この面接官は労働者の事を考えているのでしょうか?
深夜に面接開始、最後まで聞かない、バカ発言、これらはこの人が労働者の事をまったく考えていないことの証拠です。
どこの会社でもそうだと思いますが、会社にとって最も重要なのはお客さんではなく、そこで働いてくれる従業員ではないでしょうか?
ブラック企業はお客さんを大切にはするけど(お金を落としてくれるから)、従業員を大切にしていない企業の事を指しますよね。従業員の事などなにも考えずに経営者のため、客のために、酷使させるのです。
お客さんにやさしくするのは当然です。だってお金をいただいているわけですから。
やはり、よい経営者とは、お客さんの事ももちろん大切にしつつ、それ以上に一緒に働く仲間である従業員を本当の意味で愛し、大切にできる人物のことではないでしょうか。
これらの観点から、私はこの塾をブラックバイト認定します。
講師の立場に立って物事を考えられないような人間が、どうして生徒の立場に立って指導ができるのか。いや、できない。
私はもう3か月以上も前の事ですし、もう全く怒りは感じていません。このような面接も世の中にはあるんだな、と勉強になったのでいいかな、と思ってます。
また1つ自分の経験が増えました。
不採用でOK!!