ブラックバイト

ブラックバイト

 

今回のテーマは私が実際に3月に行った面接に行ったブラックバイトの体験談です。

 

そう、面接に行っただけで、働いていないのにブラックだとわかったのです。

 

「あ、ここはブラックだな」と私が判断した理由を面接でおきた出来事を踏まえてご紹介します。

 

私が面接を受けに行ったのは、個人経営の小規模学習塾です。

 

その学習塾のアルバイトとして応募し、面接を受けることになりました。面接の内容は、最初に志望動機などを聞かれ、そして模擬授業を行って採否を決定する、というものでした。

授業形態としては、先生一人につき、生徒も一人という感じです。

 

 

ここまでは、学習塾としてよくある形かなと思います。

 

 

しかし、ここでの面接は、、、

 

まず、面接開始時刻が22:00だったのです。夜10時ですよ?

この時点でまずいです。

 

そして、面接が終わり、順調に志望動機などを話し、模擬授業をする時間になりました。

 

模擬授業のシチュエーション設定は、1か月後の数学の学校でのテストに向けて、2回の授業で数学が苦手な生徒に対し、その生徒が学校の先生から試験範囲として渡されたプリントを解説する、というものでした。

 

ここから模擬授業の準備時間として、準備の時間が80分ほど与えられました。

 

こちらとしても緊張しながらも、一生懸命まずは自分が理解し、どうやったら生徒がわかりやすくなるかな、とかいろいろ考え、興味を引けそうな背景知識についても様々考え、準備しました。

 

そして、いざ、模擬授業が始まりました。面接官が生徒役をします。

 

私は、個別指導ですから、まずは生徒(面接官)とどのような順序で、どのようなペースで2回の授業を進めていこうか、確認を取るために、このように言いました。

「一か月後にテストだね。授業が2回あるから、今日は半分終わらせればいいかな?」

 

 

普通に考えて2回の授業で範囲を終わらせるのだから、2分割して解説を進めれば、試験には間に合うはずです。

 

ところが生徒(面接官)が下を向いたまま何も言いません。

 

聞こえなかったのかな?思い、もう一度全く同じ質問をしました。

 

 

そうしたところ、いきなり、いきなりです、面接官にこのように怒鳴られました。

 

(この時点でまだ開始1分)

「全く予習もしていないし、数学が苦手なんだから、そんな進めるペースなんて生徒にわかるわけないだろ!バカ!」

 

 

 

「生徒の状況を見て対応を変えられないのは使えない」

 

と。

 

そこからは何も面接官とは話がかみ合いませんでした。

 

 

試験が1か月で、試験範囲と内容がわかっているのだから、どんなペースで進めればいいのかは生徒がわかるはずです。いや、自分の勉強なんだから、どのようなペースで進めなければいけないのかは、生徒自身が考えるべきです。そこには数学の能力など必要ありません。

 

しかも、個別指導なのに、まったく予習していないとはどういうことでしょうか。どうして講師が個別指導において、生徒が予習もしていないことも考慮に入れたうえで授業を組み立てないといけないのでしょうか。

 

個別なんだから予習するのは当たり前だと思います。予習していないことは完全に生徒側の問題なのに、それに講師も合わせろ、というのは無茶ぶりだと思います。

 

 

このように細かい突っ込みどころを挙げればきりがないですが、今回私が一番問題に感じたのは、

 

・開始時刻が深夜であること。

・80分も準備させておいて、開始1分で模擬授業の面接を終わらせたこと

・バカといったこと

 

です。

 

まず、開始時刻が深夜な時点で、まったく講師の事を考えていません。普通ならこんな時間に行わないでしょう。しかも、面接開始時にも、こんな時間で済みませんの一言もなく、始まりました。

 

次に、80分準備の上、1分しかさせなかったことです。当然授業の内容にすら入っていません。ペース確認で終わったのですから。

 

仮に、私の言ったことに問題があったとしても、ただの面接試験なのですから、最後まで準備した分の授業はさせるのが筋でしょう。最後まで聞いたうえで、不採用なら冷静に怒鳴ることなく、不採用を言い渡せばよいのです。

あまりにも失礼すぎます。時間返せ!って言いたくなります。

 

最後に、「バカ」です。初対面の相手に使う言葉なのでしょうか?いや、気が知れている間でも冗談では言ったりするものの、真剣に「バカ」、とは言いません。

 

本来、法律上、賃金が発生していない面接段階では、雇用主と応募者は対等関係です。賃金が発生しているのにその通りの業務をしない、というのであれば、怒られるのは当然です。(それでも「バカ」はいけません。しかし、賃金も発生していないし、ましてや初回の面接でここまで言われる筋合いは全く持ってないのです。ほかにも3件くらいはアルバイトの面接経験がありますが、すべて面接時は雇用側だって、応募者に対し丁寧語、敬語を使っていました。これが当然の姿です。(ちなみに全て採用されています。)

 

面接官は私に対し、「君は生徒の立場に立てないんだね。」といってきましたが、この面接官は労働者の事を考えているのでしょうか?

 

深夜に面接開始、最後まで聞かない、バカ発言、これらはこの人が労働者の事をまったく考えていないことの証拠です。

 

どこの会社でもそうだと思いますが、会社にとって最も重要なのはお客さんではなく、そこで働いてくれる従業員ではないでしょうか?

 

ブラック企業はお客さんを大切にはするけど(お金を落としてくれるから)、従業員を大切にしていない企業の事を指しますよね。従業員の事などなにも考えずに経営者のため、客のために、酷使させるのです。

 

 お客さんにやさしくするのは当然です。だってお金をいただいているわけですから。

やはり、よい経営者とは、お客さんの事ももちろん大切にしつつ、それ以上に一緒に働く仲間である従業員を本当の意味で愛し、大切にできる人物のことではないでしょうか。

 

これらの観点から、私はこの塾をブラックバイト認定します。

 

講師の立場に立って物事を考えられないような人間が、どうして生徒の立場に立って指導ができるのか。いや、できない。

 

私はもう3か月以上も前の事ですし、もう全く怒りは感じていません。このような面接も世の中にはあるんだな、と勉強になったのでいいかな、と思ってます。

また1つ自分の経験が増えました。

 

 

不採用でOK!!

 

 

 

 

 

 

 

 

生ごみ におい

生ごみのにおいを抑えよう

最近はだんだんと気温も上がり、暑い日も増えてきましたね。

暖かいのは過ごしやすくていいんですが、一つ問題が、、

 

生ごみのにおい!!

 

 ごみ箱には冷蔵機能なんてないので、捨てた生ごみはどんどんごみ箱の中で腐敗して、時として強烈な発するようになってきました。特に魚はにおいがすごいですね。。

 

 「においがすごいのなら、その都度すぐ捨てればいいじゃないか」といわれそうですが、残念なことに私の家ではそれができないのです。ゴミ袋が有料だからです。なのでなるべくたくさんのごみをまとめて捨てたいのです。1人暮らしだとなかなかごみもたまらないので、いったんにおいのすごいごみを入れたら、かなりの期間そのままになってしまうのです。(私の家では、だいたい10日間隔で捨てています。10日間生ごみ放置はやばい!!)

 

 この解決策として、生ごみを「ごみ袋がいっぱいになるまで冷凍してしておく」という方法もあるのですが、ごみをあまり冷凍庫に入れたくないし、なにより面倒ですよね。。。

 

そんな悩みを解決する良い方法を1人暮らしをしている私が思いつきました!

 

 

それは、魚などのにおいの強い生ごみは、「スーパーでもらった小さいビニール袋にいったん入れ、しっかり口を結んでからいつものごみ袋に入れる。」というものです。

 

 ごみ袋が指定ではない地域は、適当にもらったスーパーの袋にごみを入れて、そのまま回収してもらいます。しかし、指定袋の地域なら、スーパーでもらった袋はごみ袋に使えません。したがって、たくさん余るはずです。

 

みなさんのうちでもスーパーの袋、たくさん余っていませんか?

 

そのようなあまったスーパーの袋に生ごみを入れてから捨てればよいのですね!

 

これなら、スーパーでもらう袋の有効活用にもなるし、ごみ袋からするにおいもだいぶ抑えることができます。

 

 

1つの案として提案させていただきました。

 

 

ぜひお試しあれ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、においがするならその都度

バイト 体験

バイト 理不尽 体験記 

 

 最初に断っておきますが、今回はくだらない内容なので、軽い気持ちで聞いてもらえればうれしいです。

 

 私は浪人時代に経済的な理由から飲食店でアルバイトをしながら受験勉強をしていました。アルバイトをしていると、いいお客さんもいるし、あまりよくないお客さんもいます。ほとんどは良いお客さんばかりなのですが、まれに常識がなく、理不尽なことを言ってくるお客さんもいます。そのようなお客さんに出会うと、最初はめっちゃ不快な思いをしましたが、慣れてくるものですよ。今回は実際に私が働いていたお店に来た良くないお客さんについて3例ほど紹介します。

 

 まだマシな順に①②③です。  マシ ①<②<③ ひどい

 ① 商品も何も買わず、外の商品受け取り口から道をぶっきらぼうにきいてくる人

 例「○○(ビルの名前)ってどこにあるの?」

 

 これは数回ありました。アルバイトの身からすれば迷惑です。商品も購入しない人に対し応対するため、いったん作業を止めなければなりません。これを聞いてくる人は、お店がその目的のビルの近くにあるからっと言って、中にいる人間がみなそのお店の周辺の地理に詳しいと思っています。

 

 アルバイトの職場にはほとんどの人が電車やバスで遠くから通っています。すなわち、お店の周辺なんてほとんど知りません。

 

 しかも、アルバイトでの業務外の事です。そんなこときかれたら業務に支障が出るので非常に迷惑です。このように突然ぶっきらぼうに道を聞いている人に対しては、アルバイト側とすれば「しりませんねー。」で受け流すのが最も良いです。実際知らないし、業務外の仕事なので、こたえる責任はありません。冷たい、といわれるかもしれませんが、アルバイトといえども、働いている当人は遊びやボランティアでやっているのではなく、真剣にビジネスをしているわけですからね。

 

 それに、まともに答えたとしてもこのようにぶっきらぼうに聞いてくる人は、大抵「ありがとう」の一言もなく、そのまま立ち去ります。せめてお礼くらい言いましょうよ。

 

 丁寧に「すみません、道がわからないんですけど」ならちゃんと答えますが。

 

 

②水だけ飲みにくる人

 夏の暑い日、1回だけ遭遇しました。いきなりお店の入り口から入ってきて、商品を注文することもなく、我々従業員にむかって「暑いね~」と話しかけながら、冷水器に直行し、そこにおいてあるガラスのコップを手に取り、水だけ飲んでそのまま「じゃあまたね」などといってすぐに店を出ていきました。

 

 その人が帰ったあと店の従業員たちで顔を見合わせ失笑しましたね。よくあんな度胸あるね、と。

 

 商品も買わないくせに、コップを洗う手間増やすんじゃねぇーよ!!!

「またね」とか言ってたけど、2度と来るな!!!!

 

③冷水器の水に文句つける客

 このお客さんは普通に商品を注文していました。席について食べ始めるや否や、いきなり「お湯が欲しい」とおっしゃるのです。ここまではいいんです。うどんスープが濃くてお湯で割って飲みたい(蕎麦湯の感覚)というお客さんもいらっしゃいます。

 

 そこで、私は「ゆで汁でよろしいですか?」と尋ねました。そのお客さんが「うん」とおっしゃったので、すぐに多めにゆで汁を渡しました。

 

 そうしたらいきなりそのお客さんはさっきゆで汁がほしいと言っていたのに、いざゆで汁を渡すと、ふつうのお湯がほしいと言ってきました。普通のお湯はすぐには準備できないので、「沸かすのに5分ほど頂戴してもよろしいですか?」と聞き、その人の了承を得たので、お湯を沸かし始めました。3分後、いきなり、そのお客さんが、遅すぎる、怒り出したのです。次の瞬間「私は冷水器の水が冷たすぎてお湯がほしいって言ってたのに、なんでこんな時間かかるのよ!」といきなりレジの人に怒ったように言ってきました。

 

 正直、わたしはその人がなにを言っているのかわからず、理解に苦しみました(笑)

 最初はゆで汁が欲しいって言ったくせに、普通のお湯を出そうとしたら切れだすとか。

 しかも、理由が理由。冷水器の水が冷たすぎて飲めないなんて理由でいちいちお湯もらいに行きます??(笑)ちょっとその辺においておけばすぐにあったまるでしょう。

(ちなみにいわゆる普通の冷水器で、氷などが入っているわけではありません。しかも夏です。)

 

 結局、その場では私を含め、3人ほどのスタッフが5分以上にわたりそのお客さんに文句を言われ続けました。その後その人は普通に食事をして帰っていったのですが、それだけでは終わりませんでした。

 

 3時間後に冷水器の水が冷たすぎて飲めないとクレームを電話で入れてきたのです。

 

 

 本当に呆れました。暇なんですね、って受け流しましたけど。店長も失笑していました。

 

 

 アルバイトをしているとこのような理不尽なこともいっぱい起きます。そのうち世の中こんな人もいるのだなあとだんだん笑って受け流すことができるようになりました。

 

 理不尽な経験も自分にそのような経験をさせてくれたってことで、ある意味感謝のかな。

 

 アルバイトで様々な経験ができました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学 教育原理

大学と義務教育

 

 今回は大学の教育原理という科目で学んだことをお伝えします。

 

 今日のテーマは大学の起源と義務教育の起源です。

 大学での学問の起源は実は古代にまでさかのぼります。まずは古代を見ていきましょう。

 太古の昔から、世界中どこででも我々人類の祖先は狩猟・採集生活をしていました。そのため、定住することはなく、ある範囲で収穫できる植物や捕獲できる動物がいなくなれば、次々と新しい場所に移動していたのです。

 

 そのうち農耕や牧畜が伝来し、開始されると、人々は農耕や牧畜に適した土地に定住するようになります。住みやすい土地には人が集まってきます。やがて、交通の便が良かったり、食料がたくさん確保できる場所には人々が集まっていき、都市化が進んだのでした。古代都市が誕生しました。教育の起源はこのころ始まりました。

 

 ピタゴラスタレスアリストテレスなどは万物の根源は何か、という問いを立てて研究を始め、ここに、哲学が誕生しました。彼らは物理学にも優れていました。当時の学問はいまでいう哲学と物理学が融合したものでした。

 

 また、その後、人間のあり方に関して、つまり人間はどう生きていくべきなのかをアリストテレスが研究をしました。彼の研究はいまの倫理学です。

 

 さらにその後、プラトンアリストテレスは現在の政治学に相当する分野を研究しました。

 

 ピタゴラスからアリストテレスにいたるまで、古代の学者たちはみな、現世で起きていることを解明しようと研究をしていました。

 

 このころまでに、現在、大学で学ぶ学問の基礎が出来上がったといえます。

 

 次に、時代は中世へと入っていきます。

 

 中世は、キリスト教会の権威が非常に強かった時代といえます。キリスト教は簡単に言うと、来世天国に行くために、現世は善い行いをしお祈りをしましょう、という思想です。そのため、古代に比べて、現世の存在価値が下がったのです。このような時代の中、古代に開始された、現世を解明しようとしていた学問はいったん下火となりました。しかし、キリスト教の思想下ではあまり必要とされなかった古代の学問ですが、キリスト教系の学校で一部の学問は教えられたため、古代学問が完全に消えることはなく、生き残りました。

 

 

 やがて、14世紀からルネサンスが起こりました。ルネサンス(renaissance)の綴りからも分かるように、ルネサンスは「再生」と呼ばれました。何を「再生」するのか?

 

 そう、古代ギリシアやローマで生まれた思想が見直され、古代に研究されていた学問が再び注目を集めたのです。実際に、ルネサンス期には、古代ギリシア・ローマの美術や文化が尊重されたことからも、「再生」とは、古代ギリシア・ローマの思想をもう一度研究することを意味していたことが分かるでしょう。

 

 ルネサンスが盛んになった時には既にオックスフォード大学などの大学が創設されていました。

 これらの大学で、古代思想が学ばれたのです。中世末期から現代にいたるまで、途切れることなく古代ギリシア・ローマからの学問が現在の大学で研究され続けています。

 現在大学で研究している学問の源流は、古代ギリシア・ローマにあります。

 

 

 しかし、ここまの時代では、教育が一般人にはあまり必要はなかったのです。実際に中世(近世)には義務教育という制度がなく、簡単に言えば、今の大学もそうですが、学びたい人が自由に学んでいたのです。

 

 では、いつから教育が一般人にも必要とされるようになり、義務教育というものが発達したのでしょうか。

 

 このように教育が義務化されるのは、近代末期から現代にかけてのおおよそ200年位前だったのです。

 

 さて、時代は近代に入ります。近世は初期が絶対王政の時代、やがて国民国家へと移り変わります。

 

 絶対王政とは、一国の権力のすべてが一人の王に集中している状態です。権力を持った王だけが政治を行い、社会の体制を作っていきます。すなわち、王のみが教育を通して政治や文化などの知識を身につけていればよいのです。もし一般人が政治の知識を身につけ、王の政治に反発するようなら、厳しい弾圧が加えられます。しかし、王が教育を通して正しい知識を身につけ、よき心をもって人々のために政治をしてくれればよいのですが、現実にはなかなかうまくいきませんでした。どうしても権力のある者は傲慢になり、自分の利益のみに走る傾向が強くなります。近代の絶対王政時の王も、このように私腹を肥やすことのみを考えて、庶民から徹底的に富を搾り取ろうとする、悪い王もいました。

 

 このような状況下で、庶民の中には、王の政治に不満を持つ人がだんだんと時代とともに増えていったのです。彼らは王の専制政治に疑問を抱き、絶対王政を廃止しようと立ち上がります。ヨーロッパでは各地で革命がおこり、王を処刑することで、絶対王政をやめ、国民全員で政治をしていく社会を作ったのです。

 

 このように国民全員が政治や社会に参加する体系を国民国家と呼びます。国民国家においては、国民一人一人が政治や社会に参加します。そのため、絶対王政時には、王のみが政治などの知識を持っていればよかったのに対し、国民国家では社会に参加するために、その社会に属するすべての人がある一定水準以上の身の回りに関する知識を身に着けることが必要とされました。国民全員が力を合わせて社会を作ろうとをしようとしているのに、教育を受けていないために、無秩序な行動を起こされたら、社会は成り立たなくなってしまいます。

 

 ここに、すべての国民にある一定水準までの知識を身に着けてもらう方策として、義務教育という考え方が生まれたのです。

 

 近世末期になると、工業化や技術革新が進み、全世界で産業革命がおこりました。産業革命後、工業化の時代を迎えた世界各国では、自国の産業を発展させるため、大量の工場労働者を必要とするようになりました。工場労働者に求められた能力は、「決められた作業を決められたとおりに正確に行うこと」でした。そのため、労働者たちには、指示を正確に理解できる能力や、周囲の人間と協力して作業を行う協調性を身につけてもらう必要があったのです。このような能力を持った労働者を大量に輩出する方法として、学校制度を作り、すべての子供たちに等しく教育を受けさせることが最も効率が良かったのです。

 

 実際に日本が明治時代に殖産興業といって、欧米に追い付こうと急速に工業化を進めたと同時に、学制改革も実施され、江戸時代の寺子屋に比べて、より就学が義務付けられ、本格的な学校教育が開始されました。やがて時代が進むにつれ、社会の発展が進むにつれ、どんどんと教育が重要な位置を占めるようになっていきました。日本では明治時代に教育が義務化され、当初は4年間の義務教育でしたが、現在は小学校、中学校の9年間となりました。

 

 

  ここまで、大学や学問の歴史と、義務教育の歴史について話を進めてきました。日本では、明治時代以降、欧米に追い付こうと、義務教育制度をいち早く導入する同時に、義務教育で学ぶこととは異なり、学びたいことを自由に学ぶ場としての大学を、次々に建てていきました。そのため、日本では、義務教育(※)と大学で行われるような学問との境界がわかりづらくなっています。

 

(※)日本ではほぼすべての人が高校に進学し、高校の学習内容も中学までの学習内容の延長線上にあるので、ここでは義務教育に含みます。

 

 しかし、歴史的にさかのぼると、個人が興味を持ったことを自由に学び、研究する学問と、国家の発展のために制定された義務教育(その延長の高校教育も含む)での学習は全くの別物であることがわかります。

 

 このように、高校までと大学では学ぶ目的が全く違います。このようなことを心得て大学の授業を受けると、大学の授業はより意義の感じられるものとなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大牟田 炭田

三池炭鉱万田坑

 明治時代に入って、江戸時代の鎖国政策によって欧米に技術面で後れを取っていた日本は富国強兵、殖産興業などを掲げ、欧米に追い付こうとしました。

八幡製鉄所は1901年、日本で最初の製鉄所として操業を開始しました。日清戦争の賠償金の一部で建設し、戦争による鉄鋼需要の増大と、軍備増強のための鉄鋼需要にこたえるべく、操業を開始しました。

 

 また、製鉄を行う上で、石炭は重要な原料です。石炭の産地、筑豊炭田八幡製鉄所の近くにあったので、原料輸送にも有利なため、八幡製鉄所が北九州に建設されました。福岡県南部と熊本県北部にまたがって点在する多数の炭鉱は現在は閉鎖されてしまっています。これは、高度経済成長期のエネルギー革命によって、主要なエネルギー供給源が石炭から石油に代わったためです。今回は、八幡製鉄所に向けてかつて石炭を産出していた、数々の炭田跡のうち、三池炭鉱の万田坑に行ってきました。

 

 

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万田坑の全体写真

 

 

 また、坑内を見学できるように、ボランティアのガイドさんが解説をしてくれます。大体2時間に1回くらいの頻度でありました。

 

 この炭鉱では、地下数百メートルほど地面を掘り、そこに人間が入って手作業で石炭を採掘しました。

 資本家が炭鉱を建設し、そこで低賃金で労働者をあつめ、彼らを炭鉱労働者として、働かせました。

 

 炭鉱労働者は、毎朝エレベーターで昼の弁当を持ち込み、地下に潜り、日が暮れたころにまたエレベーターで地上に戻る、という生活をしていました。坑内は暗く、ヘッドランプをつけて作業をしました。相手も見えないため、ヘッドランプの光の色で、相手の地位を判別していました。さらに坑内はとても狭く、1日中真っ暗な上、常に地熱で気温が50度近い環境という過酷な環境です。そのため、鉱山労働者の中には早死してしまう人も多かったようです。

 

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炭鉱労働者や石炭を運ぶエレベーター 地下数百メートまで30秒ほどで降りたそうだ。なんとエレベーターの時速は50km/hほどだったそう。危険。。。

 

 

 

 

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 炭鉱労働者がつけた実際のヘルメットとランプ

 

 

 

 

 昼の弁当の時間は疲れた労働者の唯一の落ち着くひと時でした。しかし、量が少ないので、勝手に他人の弁当まで食べてしまう人もいたようです。また、賃金は完全に個人の採掘量によって決まったので、常に労働者同士の取り合いや競争がありました。これらから察するに、労働者同士も常に肉体的に大変だった上、精神的にも大きなストレスを抱えていたことでしょう。

 

 また、坑内で採掘した石炭を集積するための、輸送力として子馬が使われました。子馬でないと狭い坑内では動くことができないからです。いったん坑内に入れられた子馬は死ぬまで炭鉱の地中の中で暮らしたそうです。子馬たちは過酷な環境下での労働により3年も持たずに死んでいったようです。

 

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これは実際に子馬や人が坑内で石炭を運ぶのに使っていた貨車。この貨車一杯に石炭を積み、貨車一台当たり○円、となっていた。

 

 

 また、石炭の採掘により、周辺の地下水には有毒な物質が混じり日々、大量の有害な物質を含んだ地下水が土壌を汚染していきました。

 

 このように日本が工業化するにあたり、多大な犠牲があったことも知ることができました。

 

 こうして地上に産出された石炭は貨物車に乗せられ、現在は廃線されましたが、鉄路によって製鉄所へと輸送されたのでした。

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廃線跡 枕木が残っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

留学生の姿

出稼ぎ留学生の姿に学ぶ

 

 私は、ほかの記事でも書きましたが、経済的な理由から、浪人時代に某うどんチェーン店でアルバイトをしていました。今回はその時一緒に働いていた東南アジアからの留学生に聞いた彼らの日常について話します。

 

 近年、日本では、外食産業を中心に人手不足が深刻です。これは特に東京などの大都市圏で深刻です。コンビニエンスストア、牛丼チェーン、うどんチェーン、ファミリーレストランの店員を見てください。外国人の方が非常に多いことが明らかです。場所によっては、日本人の方が少なく、外国人がスタッフの大半を占めているお店もたくさんあります。東京は日本の首都であり、他の道府県に比べて賃金水準が高いので、外国からの留学生が働き口を求めて殺到します。

 

 実際に、私が働いていたお店では、半分以上のスタッフが外国人でした。彼らの国籍は、ほとんどがベトナムです。特に、20歳前後の若いスタッフは5人ほどいたのですが、その中で日本人は唯一私だけでした。そのほかは全員ベトナム人です。彼らは日本語を勉強しており、たまに聞きづらいこともありますが、しっかりと日本語で接客をしていました。従業員同士で会話をするときにも、定番のメニューや仕事内容ならば、すんなりと会話ができたものの、ちょっとイレギュラーなことが起きた時など、意思疎通を図るのに苦労したこともあります。しかし、みな優しい方たちばかりで、一緒に働くうちにすぐに自分と仲良くなってくれました。

 

 ある日、私は仲良くなったある留学生に普段日本でどんな生活をしているのか聞いてみました。すると、次のような答えが返ってきました。

 「私は、日本にきて3年ほどになります。本国での生活が貧しいので、日本でお金を稼ぎに来ました。日本で働くために、日本語を勉強する必要があり、今も日本語学校に通っています。そして、その日本語学校の学費と、自分の日本での滞在費と、本国の貧しい家族に送金するお金を稼ごうと働いています。朝から午前中くらいまでは日本語学校に通い、午後の空いた時間でお金を稼ぐために、ここのアルバイトのほかに、別の飲食店とコンビニでアルバイトをしています。合わせて週6回ほどアルバイトをし、深夜にも働き、毎月20万円ほど稼ぐのですが、それでも全然足りません。生活費を削るために、家は6畳ほどの小さい部屋に、6人ほどで共同生活をしています。3枚しか布団がないので、寝るときは2人で1枚の布団で寝ます。睡眠時間は毎日4時間ほどです。(ちなみに、共同生活をしている人たちはみな知り合い同士でいそうだ。つまり、ほぼ見知らぬ人と毎日同じ布団で寝ているのだ。)」

 

 

 私はこれを聞いたとき、愕然とし、絶句してしましました。昨今ニュースなどで、日本への出稼ぎ労働者の問題が報道されていますが、ニュースで見るのは極端な例で、実際はそこまででもないだろう、と私は考えていました。しかし、自分と一緒に働いている留学生(=出稼ぎ労働者)があのテレビで見た出稼ぎ労働者よりも厳しい生活をしているのだと知るや否や、現実を強く思い知らされ、しばらく何も言えなくなりました。

 毎日終電で家に帰り、翌朝早朝の7時からここのお店で働く留学生もいます。

 

 

 そんな彼らに比べると、たったの1日4時間くらいの労働で、足が棒になっただの、疲れて動けないだの弱音をはいている自分の悩みなんて大したことないな思えてきました。

 

 何といっても、私は自分の学費だけ稼げばよく、彼らのように家族のために送金するお金までは稼がなくてもよいのです。加えて、家に帰ればあたたかいごはんもあるし、寝る時もしっかり1枚の布団で7時間も寝られるのです。

 

 

 もちろん、浪人生で1日4時間働くことだって、普通の浪人生からみれば並大抵の苦労ではありません。そして、この留学生の話聞く前、私は、「なんで自分だけがアルバイトをしなければいけないんだろう。自分の周りの浪人生は簡単に親にお金を出してもらえて予備校生活を送れているのに。」と、どこかまだ、自分の境遇に不満を感じていました。自分の高校の友人の生活水準しか知らなかったので、それが普通だと思い、なんて自分は恵まれていないのだろうと思っていました。しかし、この留学生の話をきいて、自分が思っていた「普通」は実はとても恵まれていることだったんだな、と気づかされました。

 

 日本語が多少通じなくても、毎日眠くても眠いなどと文句を言わず、必死に家族のために働く彼らの目の当たりにし、自分も今の環境に文句を言わず、自分で自分のための受験費用くらいは稼ぎ、環境に不平を言わず、浪人生活を乗り越えるのだと、と強く決心しました。

 

 それからは、今自分がやるべきことやれるだけ全力でやろうと思い、アルバイトにもこれまで以上に、勤務中はお店やお客さんの事を第一に考え、精いっぱい働くようになりました。そして、何よりも、苦しいと思っていた自分の日常を省みることで、少しずつ自分の環境に感謝できるようになりました。

 

 人は、自分が苦しいと感じているとき、大抵自分より恵まれている、あるいは能力があると思っている人と比べてしまっているのです。しかし、上を見てもキリがないのです。例えば、浪人生であれば、毎日楽しそうに大学生活を送っている(ように見える)同期と自分を比べて嫌気がさすことも多いでしょう。しかし、それは隣の芝生が青く見えているだけかもしれません。仮に、本当にその人が恵まれていたとしても、それは短期的な話であり、長い目で見た場合、それが本当に良いことなのかはわかりません。実際、私も浪人をして、アルバイトもして、苦しかったですが、この記事で書いたように、その時その場所でしか学べないこともあるのです。

 

 今現在苦しい思いをしている人がいたとすれば、いったんは比べるのはやめにして、現在の自分の状況を受け入れて、一歩一歩前に進んでいきましょう。そうすれば、今より毎日が充実したものになるに違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有料自習室 

 有料自習室 おすすめ!

 

私は、1年間のアルバイト&宅浪生活を経て、現在旧帝大に通っている大学生です。

 

今回は、私が宅浪時代の自習室場所として利用した有料自習室についてお伝えします。

 

 そもそも、有料自習室って何?という方も多いでしょう。実際、有料自習室は数も少なく、東京都内でも山手線沿線などの大きな駅の近くにしか有料自習室はありません。

 

 有料自習室では、お金を払って自分専用の席を契約することで、いつでも自分の専用席で自習ができます。自分専用の席なので、他人が使うこともなく、いつ行ってもあいています。また、置き勉(勉強道具を席に置きっぱなしにしておくこと)も可能です。

また、契約者以外は室内に立ち入れないので、安全性も高く、静かな環境で勉強ができます。

 

 ちなみに有料自習室や、自分が契約する席の広さによっても値段は変わりますが、大まかにいうと、1か月あたりの利用料金は15000円ほどです。

 

今回は有料自習室のメリットについて実際の体験談を語ります。

 

①専用席である

 有料自習室で使用する席は自分専用です。そのため、図書館などの席と違って、席取りのために早くから並ぶ、という必要はありません。また、図書館などでは、昼ご飯などに長時間席を離れると、注意をされてしまします。有料自習室ではこのようなことは一切ありません。

 

②モチベーション

 有料自習室では、勉強に熱心な人が集まっています。皆、お金を払ってまで勉強したい、という人が集まっています。大学受験の受験生だけでなく、司法試験や公認会計士の試験に備える社会人も多くの人が自習室を契約しています。実際、夕方以降になると、高校生や浪人生よりも、社会人の人たちの方が多いです。

 

 彼らは皆、試験に向けて必死に勉強を行っています。普段、高校生や浪人生だけがいる環境で勉強をしていると、なんで自分は勉強しているんだろう、と、モチベーションが下がってしまうこともあります。浪人時、モチベーションを維持するのに苦労しましたが、有料自習室での社会人の必死な姿を見ることで、大学受験くらい乗り越えてやる、という気持ちになります。

 

 

③置き勉

 有料自習室では置き勉が可能です。毎日重い荷物を背負っていかなくてよいのです。自分の机の上が棚になっていて、そこに軽く30冊くらいは置けるスペースが確保されていました。私は高校3年の時は重い教材を運びすぎてかばんを壊したこともありましたが、有料自習室に通うようになってからはほとんど置き勉をしていたため、筆箱1つだけでよくなりました。

 

④開館時間

 有料自習室は開館時間が長いです。私の通っていた自習室は、年中無休で7:00~23:00まで毎日開館していました。図書館は早くても9時開館が普通で、21時にはたいてい閉館します。また、図書館は、年末年始やお盆は休館日になってしまうことも多いです。これに対し、有料自習室では、センター試験前の年末年始などにも自習室でしっかり勉強ができるのは大きなアドバンテージになります。有料自習室には、お正月の元旦の朝7時から勉強している受験生もいました。

ちなみに極端な例では、24時間開館の自習室もあります。自分が勉強したいと思ったときにいつでも勉強できるのは大きな強みです。

 

⑤安全性

 有料自習室は安全性が高いです。たまに図書館にいる、異臭を放つ人、職員に大声をあげている人など一切いません。もしそのような場面に遭遇したとしても、管理者が責任をもって対処します。

 加えて、有料自習室にはきちんとした規則があります。たとえば、私の通っていた自習室は音漏れ防止のために、イヤホンの使用が禁止されていました。利用者側もきちんと規則を守っており、イヤホンをして自習している人は私の通っていた自習室にはいませんでした。

 

⑥設備

 有料自習室の方が単純に設備が良いです。私の通っていた自習室では、ミネラルウォーターと熱湯が利用可能でした。そのため、ちょっとおなかがすいた時でも、いつでもカップラーメンなどが食べられます。

 また、これは私の通っていたところではありませんが、コーヒーが飲み放題の自習室もありました。眠気覚ましには最高です。

 

⑦空調

 有料自習室は空調が快適です。図書館など公共の施設は節電対策がなされ、夏は暑く、冬は寒い傾向にあります。この点でも有料自習室ならばそこまで節電しているわけではないので、快適です。

 

 

 たくさんのメリットを挙げてきましたが、この中でも特に重要だと私が思うのは、①の自分専用の席であることと、③の荷物が軽くなること、そして、④の開館時間の長さです。できるだけ、受験生は勉強以外で余計なことを考えたり、体力を使いたくないものです。有料自習室ならば、席が空いているか心配になることもないし、重い荷物で疲れることもありません。教材はけっこう重いものです。受験生ならば、普通に10kgはあるでしょう。毎日米袋を背中に背負って、混雑する電車やバスに乗るようなものです。思ったよりも体力を使います。

 また、受験生は朝型が大切、と言われますが、実際朝7時から開館しているのは予備校の自習室でもなかなかないでしょう。朝から勉強をすると、とっても気持ちの良いものですよ。

 

 ぜひ、有料自習室を検討している方はぜひ、見学に行ってみてください。また、たいていの自習室は1時間単位や、1日単位で有料ですが利用可能です。実際に、有料自習室で勉強してみてから決めるのもよいでしょう。私は3つくらい見学して、場所や、値段、設備などから最終的に自習室を決めました。

 

 ぜひ、有料自習室の設備や利点をフル活用して、受験勉強を有利に進めましょう!!

 

応援しています。